5年ほど前、八千代市で柔術サークルを立ち上げました。近所でもっと練習がしたい、そんな軽い気持ちでした。
割とすぐに何名か人が集まり、和気藹々と楽しくやっていました。それがトライフォース八千代の前身です。当時の会費は確か3000円。スパーリングが中心の練習でした。
当時の環境は汗をかいてストレス発散するには良かったのだと思いますが、それ以上のものはありませんでした。上手くなりたいとか試合で勝ちたいとか目標を持った方がしだいに増えていったのですが、要望に応える事が出来ていませんでしたし、当然、会員もほとんど増える事はありませんでした。
人には元来、向上心というものがあるようです。
楽しさだけで満足するのは、最初のうちだけで、もっとレベルアップしたいという思いは皆さんに当然に湧いてきます。
当時、私のことを「先生」と呼ぶ人も出ていたのですが、私に指導スキルは皆無でした。
スパーリングをして、「参った」をさせることは出来ても、「成長」に貢献する事はできませんでした。
無力感と、仲間の期待に応えられない申し訳なさで、何とかしたいな〜と感じ始めました。
そういう経緯で、
教えるスキルを得られる方法を模索しはじめた訳ですが、幸運にもカリキュラムとインストラクター養成スキームのあるトライフォースに巡り合う事が出来ました。そこから状況は少しずつ変わり始めました。
あれから3年半。会員は10倍になり、生え抜きの認可インストラクターが5名誕生しました。メジャーな大会で活躍する人も増え、道場がもう1つできました。
何より、サークル時代よりも、会員の皆様が生き生きしているように見えます。
でも慢心していると、あっという間に元に戻ってしまうでしょう。今は近隣にも魅力的な柔術道場が沢山ありますから。
私は今でもテクニック検定をたびたび受験していますが、過去の失敗経験を忘れずに、指導スキルの向上に向けて日々精進していかないといけないぁと常々感じています。
まだまだ発展途上ですが、会員の皆さまのお力も借りながら一歩ずつ前に進めて行けたらと思います。
今後とも宜しくお願いします。
代表 稲嶺